セブ島親子留学中、パシルという地区にある「Missionaries of Charity」というマザーテレサの孤児院を訪問させていただきました。パシルはいわゆる貧困地区ということで、学校周辺とは景色が異なっていました。
学校からはタクシー15分程と、途中からはタクシー乗り入れ禁止の細道に入るので、イーバイクという乗り物に乗り換えて5分程の距離でした。イーバイクは3人乗りのトゥクトゥクのような乗り物だったのですが、とにかく揺れがすごくて少し怖かったです。料金は1人20ペソ(50円)でした。屋根は段ボールで補強?されていたり色々不安でしたが、、無事に孤児院まで送り届けて頂きました。
パシル地区には馬車も走っていました。
無事に孤児院に到着して、イーバイクを降りると、たくさんの子ども達が集まってきてくれました^^少しびっくりしましたが、ずっとこの施設で日本人ボランティアが活動していることを地域の人達が知っているようで、歓迎してくれているのだと感じ嬉しく思いました。
この施設では子供たちのいるエリアは撮影禁止だったのですが、入口入ってすぐの1階は撮影可能と言われたので、1階の様子を撮影しました↓
こちらは、マザーテレサ修道院 Missionaries of charity の施設です。
ここは、親が何らかの事情で育てられなくなった子ども達を一時的に保護している場所で、数年後にはそれぞれの家庭に戻すことを目標としているという説明を受けました。
また、こちらでは、子ども達の保護だけではなく、周辺地域の住人が病気になったときなどに薬を提供するなどの支援も行っているということでした。貧富の差が激しいフィリピンで、このような施設が人々を助けているのだなと感じました。
2階にあがると、1歳から7歳位の約20人の子ども達が自由に過ごしていました。
日本人ボランティアが私達以外にもたくさん来ていましたので、みんなそれぞれ、折り紙、風船、お花紙で作ったフワフワのお花などで子ども達と触れ合っていました。
大きい子どもにはラトラト(アメリカンクラッカーのようなもの)も人気で順番に使って遊びました。
10時半過ぎになると、子ども達の食事の時間ということで、隣のスペースに移動しました。
子ども達は食事の前にお祈りの讃美歌のようなものを歌ってから食事をしていました。みんなお行儀よく座っていて感心しました。
メニューは焼き魚1匹(サンマのような種類の結構大き目の魚でした)と野菜や具がたっぷり入った雑炊ご飯でした。雑炊には様々な野菜等が入っており栄養バランスがしっかり考えられたメニューのようでした。
食事のお手伝いが必要なお子さんには私達ボランティアがお手伝いをさせて頂きました。
もぐもぐたくさん食べてくれる子、雑炊の中の嫌いな具をきれいに取り除いて好きなものだけ食べる子、あまり食べずに口をあけてくれない子、など色々な子ども達がいました。息子にとっては、小さい子どもにご飯を食べさせてあげるのは初めての経験でした。
自分で食べることができる子どもも多く、骨をきれいに取り除いてお魚を綺麗に食べていたのが印象的でした。
食後のデザートはスイカでした。みんなもぐもぐしっかり食べていて本当に幸せそうに過ごしているように見えました。
ただ、現在は幸福に過ごしているように見える子ども達ですが、栄養失調のお子さんもたくさんいました。
赤ちゃん用の歩行補助機を使ってお部屋を移動していた赤ちゃん(だと私が思っていた子ども)は、実際は4歳だと聞き、衝撃を受けました。ベビーベッドに寝ている生後7か月位に見える赤ちゃんが実は2歳だったり、、、栄養失調のお子さんを初めて見た私にとってはショックと衝撃が大きかったです。
職員の方がおっしゃっていたのですが、栄養失調のお子さんは身体が小さいだけではなく、メンタル面でも充分に成長できていないことがあるそうです。1人のお子さんは途中でずっと泣き叫んでいて、どうしたんだろう?と思ったら、周囲の注意を惹きたくてこの子はいつも泣き叫ぶんです、と言われ、、、何とも言えない気持ちになりました。
子ども達は、Tシャツに短パンという服装が多かったのですが、日本のアニメキャラクターの服を着ている子どもが多かったです。ランチの後に汚れてしまったら、きちんと新しい洋服に着替えさせてもらっていました。
訪問時は事前にミルクやオムツ等を購入し、孤児院を訪れることになっているのですが、次回行く機会があったら、それに加えてサイズアウトした子ども服などもぜひ持って行こうと思いました。
施設にいたのは、辛い経験を乗り越えてきた子ども達だと思うのですが、そんなことを感じさせないくらい元気いっぱいで人懐こくて笑顔が可愛かったです!元気な子ども達に逆にこちらがパワーをもらいました。
日本で生まれ育った私達が当たり前だと思っていることが当たり前ではない環境があるということを、改めて肌で感じる経験でした。息子にとっても、自分がいかに恵まれた環境にいるかを知る良い機会だったと思います。
ここで出会った子ども達に素敵な未来が訪れることを心から願います。
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